KDDI系回線、Netgearルーターという環境で自宅VPNを構築する方法
構築目的
外出中、海外滞在中でも自宅のネット回線にアクセスできるようにVPNを作ること。
自宅のネット環境
- KDDI BL1500HM
ホームゲートウェイ。KDDI提供のルーター。LANアドレスは"192.168.0.XXX"。 - Netgear Nighthawk RAX20
自分が購入したNetgear社のルーター。これをホームゲートウェイに繋いで使います。LANアドレスは"192.168.1.XXX"と設定している。
構築手順
- 外部からNetgearへの通信を遮らないようにホームゲートウェイ詳細設定で設定を変更する。DMZホスト設定にてIPが固定されたNetgearのLANアドレスを記入すること。
安全面が心配な方はポートマッピング設定にてVPN用のポートのみフォワードすれば通信できるはずです。
- Netgearのアドバンス管理画面でダイナミックDNSサービスの利用手続きをし、自分が選んだウェブアドレスでいつでもLANにアクセスできるようにすること。
- NetgearルーターのVPNサービスを有効にする。
自宅回線を通じて外部ネットにアクセスする必要がある場合は以下の選択肢を選ぶこと。 - 同じページでOpenVPN設定パッケージをダウンロードし、クライアント側がのVPNアプリにインポートできるように準備しておく。
(DDNSを使用しない場合、自動作成された.ovpnファイル中4行目remoteの後のアクセス先はホームゲートウェイのLANアドレスに誤記されるのでここは文字エディターで外部接続用のIPアドレスで上書きすること。)
クライアント側の設定(Android)
手持ちのAndroidデバイスでVPNクライアントをインストールし、アプリに.ovpnファイルをインポートすること。スマホをモバイルデータ通信に切り替わって、VPNとの通信が無事確認できれば構築は完了とします。
クライアント側の設定(Windows)2/23追記
- ダウンロードしたWindows用のOpenVPN設定パッケージを解凍し、メモ帳でclient1.ovpnを下記のように直すこと。
■remote 自宅のIPもしくはDDNSのURL 12974
■nobindの前に”#”をつける(nobindを無効化する)
■#nobindの次のラインに、クライアント側のローカルIPを記入すること。
local クライアント側のローカルIP
ローカルIPがわからない場合はcmd>ipconfingで調べること。
- OpenVPNのクライアントアプリをインストールし、PCを再起動する。
- Windowsのアダプターオプションで、「tap windows adapter v9」の名前をNETGEAR-VPNに変更すること。
- VPN Gateを起動し、OpenVPN設定パッケージの内容をすべてOpenVPN\configにimportすること。
- 自宅ネット以外の環境でVPNに繋がってみよう。外部のcheck IPサービスで今の回線のIPアドレスが自宅回線のIPと同じくなっていることが確認できれば設定完了。
確認した不具合
VPN接続時、どうやらNetgearの接続デバイス確認画面を開けるとルーターそのものがフリーズし、かつVPNサービスが中断されてしまう。そういう時はルーターを再起動すれば復元できる。自宅にいない場合はNetgear社公式のNighthawkアプリに通じてルーターを再起動させることがおすすめ。